2023年度
2023年度 8月の審判トレセン
8月20日 徳島県サッカー協会会議室で、今年5回目の座学研修が実施されました。
今回の取り扱いテーマは、競技規則(第5条主審、第11条オフサイド、第12条ファウルと不正行為)から学習して頂きました。
*【主審の権限】各試合は、その試合に関して競技規則を施行する一切の権限を持つ主審によってコントロールされる。
*【主審の決定】決定は、主審が競技規則及び「サッカー競技の精神」に従って、その能力の最大を尽くして下し、適切な処置を取るために競技規則の枠組の範囲なで与えられた裁量権を有する主審の見解に基づくものである。プレーに関する事実についての主審の決定は、得点となったかどうか、または試合結果を含め最終である。主審及びその他すべての審判員の決定は、常にリスペクトされなければならない。
*競技規則より引用
競技規則に記載あるようにゲームは主審によってコントロールされます。研修では、「主審の任務について」「試合前の打合せの内容」について学んで頂きました。
審判員としての心構えとして、
・自分の特徴を知る(常に冷静さを保つ。反則を探すのではなく、起こった事象に対し判定する。)
・自分を信じて審判する(反則を理解していても、動けていないと判定できない。角度が悪かったり距離が遠すぎては争点が見えません。体力は自分が持っている能力を最大限に発揮できる唯一の手段である。)
を知って頂き、試合前にその他の審判員に主審が援助を依頼したい内容を知って頂きました。
試合前の打合せとして、
・大会要項より、競技時間、同点の際の対応(延長・PK方式)、交代選手数と交代回数、飲水時間、ベンチ選手や役員数等を確認する。
・試合中ケガ人が出た際のチーム役員の入場や担架搬入のサインの周知。
・アディショナルタイムの合図の方法。
・副審への依頼事項の確認(ゴール監視、オフサイド、ボールのラインアウト、主審から見えない位置の反則を見つけた際の合図)を行い、アイコンタクトをとるよう依頼する。
を知って頂き、試合前に事前に共通認識する情報の大切さを学んで頂きました。
審判員もワンチームで動きます。
ゲームが始まる前には、揃ってウォーミングアップをしてコミュニケーションをとり、「試合前の打合せ」を行います。
オフサイド、ハンドの判定については理解の確認のため、実際の試合映像を教材に判定ポイントを参加者に発表してもらったりしました。今回の研修も参加者からインストラクターへの質問が飛び交う学びの時間となりました。
審判トレセンを受講していただくことで、サッカー経験者でなくても、競技規則や映像を使った研修で学び、試合で審判員として活動ができるようになっていきます。練習試合での実技研修も開催予定です。実際の試合時にもインストラクターの指導を受けられるので、安心して自分のペースで上達していけます。