2023年度
2023年度 11月の審判トレセン
11月19日 徳島県サッカー協会で、本年度8回目の審判トレセンを開催しました。
今回は、座学研修を実施しました。
10月22日の振り返りを行って、各自の課題を見つけてもらいました。
実技研修として、12月開催のママさんサッカーでの1人制審判の動きについてを参加者には学んでもらいました。
サッカーの審判は、主審と副審の3人の審判員で行うのが基本ですが、少年サッカーで8人制をする際には1人制審判を行います。
「1人制審判」のサッカーでオフサイドがないわけではありません。副審の助けを借りずに、主審が一人でオフサイドの判定もします。ボールがあるところで反則が起きないかを注意しながらオフサイドかどうかを判断するのは至難の業です。
オフサイドを見極めるポイントとして、「オフサイドラインとなる(守備側の)選手の監視」、同時に「ボールの『受け手』を監視」、更に「ボールの『出し手』を監視」しますが、それを可能な限り同一視野で監視することを知って頂きました。
「プレーを近くで見る」、「争点が見える角度をとる」、「争点と全体を見る」、「攻守の切り替わりに対応する」など1人制審判へのアドバイスもインストラクターから聞いて頂きました。
そして1人制審判に、JFAが込める意味も知って頂きました。
*1人制審判について
JFAは、1人制審判に意味をこめています。
これから数十年間サッカーをプレーし続ける事になる少年少女に、フェアプレーの精神や、審判や相手チーム選手にリスペクトを払うという事をしっかり身につけてほしいという事です。
サッカーの審判は、選手同士では決めきれないものを決めてもらうためにお願いした経緯から始まっています。
つまり本来は、サッカーは選手同士がボールが出たかどうか、ファウルだったかどうかを判断する協議だったのです。
8人制サッカーのフィールドは大人が使うサイズの半分の大きさですが、それでも1人の審判員では見尽くすことはできません。明らかにボールがタッチラインを超えてしまった時やファウルをしてしまった時に、選手自身が判断してプレーを止めるのは、サッカーという競技の本来の姿であるはずです。
1人制審判は、選手が自らファウルを起こしたことを認め、相手も審判員も、そして自分自身もあざむかないという精神を育むきっかけとなるという思いを、周囲の大人は忘れないようにしたいですね。
審判トレセンを受講していただくことで、サッカー経験者でなくても、競技規則や映像を使った研修で学び、試合で審判員として活動ができるようになっていきます。
練習試合での実技研修も開催予定です。実際の試合時にもインストラクターの指導を受けられるので、安心して自分のペースで上達していけます。